台風の最大風速と最大瞬間風速の違いとは?どっちが危険?ニュースの見方をわかりやすく解説

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台風のニュースを見ていると、

「最大風速30メートル」
「最大瞬間風速45メートル」

など、2種類の風速が発表されていることがあります。

「最大風速と最大瞬間風速って何が違うの?」
「実際に吹く風はどっち?」
「どちらを見て危険性を判断すればいい?」

と疑問に思う人も多いでしょう。

簡単にいうと、最大風速は10分間の平均風速の最大値、最大瞬間風速は瞬間風速の最大値です。

そのため、最大風速が30m/sの台風でも、一時的には40m/sや50m/s近い非常に強い風が吹く可能性があります。

この記事では、台風の「最大風速」と「最大瞬間風速」の違いや、どちらが危険なのか、天気予報を見るときのポイントをわかりやすく解説します。

台風の最大風速と最大瞬間風速の違い

まずは違いを簡単に比較してみましょう。

項目 最大風速 最大瞬間風速
意味 10分間平均風速の最大値 瞬間風速の最大値
表示 ○m/s ○m/s
特徴 継続的な風の強さが分かる 突然吹く強烈な風の強さが分かる
数値 比較的小さい 最大風速より大きくなりやすい
注意点 台風全体の強さを見る目安になる 飛来物や転倒などに特に注意

たとえば、

最大風速30m/s、最大瞬間風速45m/s

と発表されていたとします。

これは「風がずっと45m/sで吹いている」という意味ではありません。

平均的に非常に強い風が吹いている中で、突風などによって一時的に45m/s程度の風が吹く可能性がある、というイメージです。

最大風速とは?

気象庁では「風速」を、通常は10分間の平均風速として扱っています。

そして、ある期間の風速の最大値が「最大風速」です。

たとえば台風情報で、

「中心付近の最大風速は35m/s」

と発表されている場合、台風の中心付近で10分間平均35m/s程度の風が吹いていることを示します。

35m/sは時速に換算すると、

35×3.6=約126km/h

です。

かなりの強風であることが分かります。

なお、台風の「強い」「非常に強い」「猛烈な」といった強さの階級も、最大風速を基準に分類されています。

最大瞬間風速とは?

最大瞬間風速は、瞬間風速の最大値です。

気象庁では瞬間風速を、風速計によって測定された3秒間の平均風速として扱っています。

風は常に一定の強さで吹いているわけではありません。

たとえば、

「ゴォーッ」

と強い風が吹いている途中で、

「ドン!」

と突然さらに強い風が吹くことがあります。

この短時間の強烈な風を表すのが瞬間風速です。

その中で最も大きかった値が「最大瞬間風速」となります。

最大瞬間風速は最大風速の何倍?

最大瞬間風速は一般的に、平均風速の1.5倍程度になることがあります。

たとえば、

最大風速20m/s
→ 最大瞬間風速30m/s程度

最大風速30m/s
→ 最大瞬間風速45m/s程度

最大風速40m/s
→ 最大瞬間風速60m/s程度

というイメージです。

ただし、必ず1.5倍になるわけではありません。

地形や建物の配置、風向きなどによって瞬間的な風の強さは変わります。

特にビルの間や山間部、海岸付近などでは、局地的に非常に強い風が吹く場合があります。

そのため「最大風速だけ見ていれば大丈夫」と考えないことが重要です。

最大風速と最大瞬間風速はどっちが危険?

「最大風速と最大瞬間風速なら、どっちを注意すればいいの?」

という疑問もあるでしょう。

実際の被害を考える場合は、最大瞬間風速にも十分注意する必要があります。

なぜなら、建物や人に大きな力を一気に加える可能性があるからです。

たとえば強い突風によって、

・傘が壊れる
・人が転倒する
・看板が飛ばされる
・屋根瓦などが飛散する
・木が倒れる
・車が横風にあおられる

といった被害につながる可能性があります。

一方、最大風速も重要です。

最大風速が大きいということは、非常に強い風がある程度継続して吹くことを意味するためです。

つまり、

最大風速=継続する風の強さを見る指標

最大瞬間風速=一時的に襲ってくる猛烈な風を見る指標

と考えると分かりやすいでしょう。

どちらか一方だけではなく、両方を確認することが大切です。

風速10m・20m・30m・40mはどれくらい?

「30m/s」と言われても、実際にどの程度なのか想像しにくいですよね。

おおよそのイメージを見てみましょう。

風速10~15m/s

風に向かって歩きにくくなり、傘を差すことも難しくなってきます。

屋外に置いてある軽い物が飛ばされる可能性もあります。

風速15~20m/s

風に向かって歩けなくなったり、転倒したりする人が出る可能性があります。

高所での作業なども危険です。

風速20~30m/s

何かにつかまっていないと立っていることが難しくなるほどの暴風です。

飛来物によってケガをする危険性も高まります。

不要不急の外出は避けたいレベルです。

風速30~40m/s

屋外での行動は極めて危険です。

走行中のトラックが横転したり、固定が不十分な屋根材などが飛散したりする可能性があります。

風速40m/s以上

非常に危険な暴風です。

住宅や建物にも被害が発生する可能性が高くなります。

「ちょっと外の様子を見てみよう」と外出するのも危険です。

最大瞬間風速50mはどれくらい危険?

台風が接近すると、

「最大瞬間風速50m/s」

といった予報が出ることがあります。

50m/sを時速にすると、

50×3.6=時速180km

です。

もちろん自動車が時速180kmでぶつかってくることと、風速50m/sの風を直接比較することはできません。

ただ、非常に強烈な風であることは分かります。

このレベルでは、屋外にいること自体が非常に危険です。

飛ばされてきた看板や屋根材、枝などが凶器になる可能性もあります。

台風が近づいてから窓の外を確認したり、ベランダの物を片付けたりするのではなく、風が強くなる前に対策を終えておくことが重要です。

台風の「強さ」は最大風速で決まる

台風には、

「強い台風」
「非常に強い台風」
「猛烈な台風」

という表現があります。

これは中心気圧だけで決められているわけではありません。

台風の強さの階級は最大風速によって決まります。

目安は次の通りです。

台風の強さ 最大風速
強い 33m/s以上~44m/s未満
非常に強い 44m/s以上~54m/s未満
猛烈な 54m/s以上

33m/s未満の場合は、強さの階級による表現は付きません。

ここで注意したいのが、

「強い台風と発表されていない=安全」ではない

という点です。

最大風速33m/s未満でも、台風によって大雨や暴風、高波、高潮などが発生する可能性があります。

中心気圧が低いほど風は強い?

台風情報では、

「中心気圧950hPa」

などの数字もよく目にします。

一般的には中心気圧が低い台風ほど発達している傾向がありますが、中心気圧だけで実際の風の強さを判断することはできません。

台風の大きさや気圧の傾き、進行速度などによって風の強さは変わります。

そのため、

「950hPaだから絶対に危険」
「980hPaだから大丈夫」

という判断は避けたほうがよいでしょう。

最大風速や最大瞬間風速、暴風域、気象警報なども一緒に確認することが重要です。

「最大風速30m」と聞いたら30mだけを想定しない

台風情報を見るときに覚えておきたいのがこのポイントです。

たとえば、

最大風速30m/s

という予報が出ていても、

「一番強い風でも30m/s」

という意味ではありません。

瞬間的には、それを大きく上回る風が吹く可能性があります。

そのためニュースや天気予報を見る際には、

最大風速30m/s
最大瞬間風速45m/s

のように両方の数字を確認しましょう。

特に屋外での安全を考える場合は、最大瞬間風速にも注目することが重要です。

まとめ|最大風速は平均、最大瞬間風速は一瞬の強風

台風のニュースでよく聞く「最大風速」と「最大瞬間風速」は似ていますが、意味が異なります。

最大風速は、10分間平均風速の最大値。

最大瞬間風速は、3秒間平均した瞬間風速の最大値。

最大瞬間風速は最大風速より大きくなり、平均風速の1.5倍程度になることもあります。

そのため、

「最大風速30m/sだから、それ以上の風は吹かない」

と考えるのは危険です。

台風接近時には、最大風速だけでなく最大瞬間風速や暴風域、警報・避難情報なども合わせて確認することが大切です。

特に最大瞬間風速が40m/s、50m/sと予想されている場合は、飛来物や転倒などの危険性が非常に高くなります。

風が強くなってから屋外の対策をするのではなく、台風が接近する前にベランダの物を室内へ入れるなど、早めに備えておきましょう。

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