警戒レベル4と警戒レベル5の違いは?いつ避難するのかわかりやすく解説

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台風や集中豪雨が発生すると、テレビやスマートフォンなどで、

「警戒レベル4」
「警戒レベル5」

という言葉を目にすることがあります。

数字だけを見ると、

「レベル5になってから避難すればいいの?」
「レベル4とレベル5は何が違う?」
「どちらで避難するの?」

と迷ってしまう人もいるでしょう。

結論からいうと、危険な場所にいる人は「警戒レベル4」までに避難することが基本です。

警戒レベル4は「災害のおそれが高い」段階で、自治体からは「避難指示」が発令されます。

一方、警戒レベル5は災害がすでに発生している、または切迫している段階で、「緊急安全確保」が発令されることがあります。

つまり、

警戒レベル4=危険な場所から避難する段階

警戒レベル5=すでに避難すること自体が危険になっている可能性があり、命を守るため直ちに安全を確保する段階

という大きな違いがあります。

警戒レベル5を待ってから避難しようと考えてはいけません。

この記事では、警戒レベル4と警戒レベル5の違いや、実際にどのような行動を取ればいいのかをわかりやすく解説します。

警戒レベル4と警戒レベル5の違いは?

警戒レベルは、災害発生の危険度と住民が取るべき行動を5段階で示したものです。

警戒レベル4と5の大きな違いは、安全に避難できる段階なのか、すでに災害が発生・切迫している段階なのかという点です。

簡単に比較すると次のようになります。

比較 警戒レベル4 警戒レベル5
状況 災害のおそれが高い 災害が発生または切迫
自治体の避難情報 避難指示 緊急安全確保
取るべき行動 危険な場所から全員避難 命の危険、直ちに安全確保
避難所への移動 安全を確認して避難 移動がかえって危険な場合も
ポイント 避難を完了する段階 レベル5を待ってはいけない

特に覚えておきたいのが、

「レベル4までに危険な場所から避難する」

という点です。

警戒レベル5は「避難を始めるタイミング」ではありません。

警戒レベル4とは?

警戒レベル4は、災害が発生するおそれが高い状況です。

自治体からは「避難指示」が発令されます。

危険な場所にいる人は、この段階で避難する必要があります。

例えば、

  • 土砂災害警戒区域
  • 河川の浸水想定区域
  • 低い土地
  • 崖や沢の近く

など、災害の危険性が高い場所にいる場合には特に注意が必要です。

「まだ雨がそれほど強くないから大丈夫」

「川があふれてから逃げればいい」

と考えるのは危険です。

災害が発生してからでは、安全に避難できない可能性があります。

そのため、警戒レベル4は「避難するかどうか考える段階」ではなく、危険な場所にいる人が避難行動を取る段階と覚えておきましょう。

警戒レベル5とは?

警戒レベル5は、警戒レベルの中で最も危険な段階です。

災害が発生している、または切迫しており、命が危険な状況を示します。

自治体から「緊急安全確保」が発令されることがあります。

この段階になると、

「避難所まで歩いて避難する」

「車で遠くの避難所へ向かう」

といった行動が、かえって危険になる可能性があります。

道路が冠水していたり、川が氾濫していたり、土砂災害が発生していたりする可能性があるためです。

そのため警戒レベル5では、その時点で可能な限り命を守れる行動を取ることが重要になります。

警戒レベル5になったら何をすればいい?

警戒レベル5になった時点でまだ危険な場所にいる場合には、周囲の状況を確認しながら、少しでも安全な場所へ移動します。

例えば洪水などの場合、

近くの頑丈な建物の高い階へ移動する

といった行動が選択肢になる場合があります。

土砂災害の危険がある場合には、

崖や沢など危険な場所から少しでも離れる

ことが重要になります。

重要なのは、

「避難所へ行くこと」だけが避難ではない

という点です。

避難所へ向かう途中の道路が冠水しているなど、外へ出るほうが危険な状況では、その時点で命を守れる可能性が高い行動を選ぶ必要があります。

警戒レベル5まで待ってはいけない

警戒レベルについて最も重要なのが、

「レベル5になるまで待たない」

ということです。

警戒レベル5は、すでに安全な避難が難しくなっている可能性がある段階です。

また、警戒レベル5の「緊急安全確保」は必ず発令されるとは限りません。

自治体が災害の発生状況を確実に把握できないケースもあるからです。

つまり、

「レベル5がスマホに表示されたら逃げよう」

では遅い可能性があります。

危険な場所にいる場合には、警戒レベル4「避難指示」の段階で避難を完了させることが基本です。

「全員避難」とは住民全員が避難所へ行くこと?

警戒レベル4について、

「全員避難なら、地域に住んでいる全員が避難所へ行くの?」

と思う人もいるかもしれません。

ここでいう「全員避難」は、主に危険な場所にいる人が危険な場所から避難するという意味です。

自宅がハザードマップなどで安全な場所にあり、建物の安全性など必要な条件を満たしている場合には、自宅にとどまる「屋内安全確保」が可能なケースもあります。

また、避難先は必ずしも学校や公民館などの指定避難所だけではありません。

安全な場所にある、

親戚の家
知人の家
ホテル・宿泊施設

などへ早めに移動する方法もあります。

大切なのは「避難所へ行くこと」ではなく、災害から命を守れる場所へ移動することです。

警戒レベル3・4・5の違い

避難を考える際には、警戒レベル3から理解しておくと分かりやすくなります。

警戒レベル 状況・避難情報 基本的な行動
3 高齢者等避難 高齢者など避難に時間がかかる人は危険な場所から避難
4 避難指示 危険な場所から全員避難
5 緊急安全確保 命の危険、直ちに安全確保

高齢者や障害のある人、乳幼児がいる家庭など、避難に時間がかかる場合には、警戒レベル3の段階から避難を始めることが重要です。

そして警戒レベル4では、危険な場所にいる人が避難します。

警戒レベル5は「最後の避難タイミング」ではありません。

ここを間違えないようにしましょう。

「警戒レベル4」と「警戒レベル4相当」は同じ?

ニュースや天気予報では、

「警戒レベル4」

だけでなく、

「警戒レベル4相当」

という言葉を目にすることがあります。

この2つは意味が異なります。

「警戒レベル4避難指示」は自治体が発令する避難情報です。

一方、「警戒レベル4相当」の防災気象情報は、気象庁などが発表し、住民の自主的な避難判断や自治体が避難指示を発令する判断材料となる情報です。

そのため、

「自治体から避難指示が出ていないから大丈夫」

と考えるのではなく、防災気象情報やキキクル、河川の水位なども確認し、自ら避難を判断することが重要です。

2026年から防災気象情報が変わった?

2026年5月下旬から、防災気象情報の体系が見直されました。

河川氾濫、大雨、土砂災害、高潮に関する情報について、警戒レベルとの対応を分かりやすくするため、名称や体系が整理されています。

例えば現在は、

レベル4大雨危険警報
レベル4土砂災害危険警報
レベル4氾濫危険警報
レベル4高潮危険警報

など、警戒レベルとの対応が分かりやすい名称になっています。

さらに危険度が高まり、警戒レベル5相当になると、

レベル5大雨特別警報
レベル5土砂災害特別警報
レベル5氾濫特別警報
レベル5高潮特別警報

などが発表されます。

ただし、ここでも重要なのは、

レベル5の特別警報が出るまで待たない

ということです。

レベル4相当の情報が出た段階で、自分のいる場所の危険度を確認し、必要な避難行動を取ることが重要です。

レベル4なのに雨が弱くても避難したほうがいい?

現在いる場所では雨が弱いのに、警戒レベル4の避難指示が出ることもあります。

この場合、

「雨が降っていないから大丈夫」

と自己判断するのは危険です。

上流で大雨が降っていれば、時間が経ってから川の水位が上昇することがあります。

また、これまで降った雨によって地盤に大量の水分が含まれていれば、雨が弱くなった後に土砂災害が発生する可能性もあります。

そのため、自宅周辺の天気だけで判断せず、

自治体の避難情報
気象庁の防災気象情報
キキクル
河川の水位情報
ハザードマップ

などを総合的に確認することが大切です。

警戒レベル4が出たら学校や会社は休みになる?

警戒レベル4が発令されたからといって、全国一律で学校や会社が自動的に休みになるわけではありません。

学校については自治体や教育委員会、学校などが休校や下校などを判断します。

企業についても、それぞれの会社の規程や災害時の対応方針などによって異なります。

ただし、警戒レベル4は災害のおそれが高い状況です。

出勤・帰宅のために危険な場所を移動する必要がある場合には、自治体や勤務先などから発表される最新情報を確認する必要があります。

警戒レベル5が出ていなくても災害は起きる?

注意したいのが、

「レベル5が出ていない=災害が起きていない」

とは限らないことです。

警戒レベル5の緊急安全確保は、市町村が災害の状況を必ず把握できるとは限らないことなどから、必ず発令される情報ではありません。

突然状況が悪化する可能性もあります。

だからこそ、警戒レベル4の段階で危険な場所から避難することが重要なのです。

まとめ|警戒レベル4と5の違いは「避難できる段階か」

警戒レベル4と警戒レベル5の最大の違いは、災害の危険度と取るべき行動です。

警戒レベル4は「災害のおそれが高い」状況で、自治体から「避難指示」が発令されます。

危険な場所にいる人は、この段階で避難することが基本です。

一方、警戒レベル5は「災害発生または切迫」の状況で、「緊急安全確保」が発令されることがあります。

すでに道路が冠水するなど、安全に避難所へ移動することが難しくなっている可能性があります。

覚えておきたいのは、

警戒レベル3=高齢者などは避難
警戒レベル4=危険な場所から全員避難
警戒レベル5=命の危険、直ちに安全確保

という違いです。

特に「レベル5になったら避難しよう」と考えるのは危険です。

避難が必要な場所にいる場合は、警戒レベル4までに安全な場所へ避難する。

これが警戒レベル4と5の違いを理解するうえで最も重要なポイントです。

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