テレビドラマやCM、雑誌などで活躍している子どもを見ていると、「子役」や「キッズモデル」という言葉をよく耳にします。
どちらも子どもが活躍する仕事なので、
「子役とキッズモデルって何が違うの?」
「CMに出ている子は子役?モデル?」
「うちの子ならどちらが向いている?」
と疑問に思う人もいるでしょう。
結論からいうと、**子役は主に「演じる仕事」、キッズモデルは主に「商品や服などの魅力を写真・映像で表現する仕事」**という違いがあります。
簡単にまとめると、
子役=演技が中心
キッズモデル=撮影・表現が中心
です。
ただし、実際には子役が広告モデルをしたり、キッズモデルがCMで演技をしたりすることもあり、両者の境界は必ずしも明確ではありません。
この記事では、子役とキッズモデルの違いについて、仕事内容や年齢、求められる能力、向いている子などからわかりやすく解説します。
子役とキッズモデルの違いを比較
まずは主な違いを見てみましょう。
| 項目 | 子役 | キッズモデル |
|---|---|---|
| 主な仕事 | 演技 | 写真・映像撮影 |
| 活躍する場所 | ドラマ・映画・CM・舞台など | 雑誌・広告・ECサイト・カタログなど |
| 特に求められる能力 | セリフ・演技・感情表現 | 表情・ポーズ・自然な表現 |
| セリフ | ある仕事が多い | 基本的にない仕事も多い |
| オーディション | 演技審査など | 写真・面接・カメラテストなど |
| 容姿 | 役柄との相性も重要 | 商品・ブランドのイメージとの相性も重要 |
| 兼業 | キッズモデルとして活動することもある | 子役・CM出演をすることもある |
大きな違いは、仕事の目的です。
子役の場合は、与えられた役になりきって物語を表現することが求められます。
一方、キッズモデルの場合は、洋服や商品、ブランドなどの魅力を伝えることが主な役割になります。
子役とは?
子役とは、ドラマや映画、CM、舞台などで子どもの役を演じる俳優・タレントを指すのが一般的です。
例えばドラマなら、
- 主人公の幼少期
- 主人公の子ども
- 小学生の同級生
- 家族の一員
- 物語の重要人物
など、さまざまな役があります。
作品によっては長いセリフを覚えたり、泣く・怒る・喜ぶといった感情を演技で表現したりする必要があります。
子役の主な仕事内容
子役が活躍する代表的な仕事には、
- テレビドラマ
- 映画
- CM
- 再現VTR
- 舞台
- ミュージカル
- WEB動画
- 教育番組
などがあります。
テレビに出演する仕事だけではありません。
企業広告やWEB動画など、一般にはあまり名前が知られない仕事も数多くあります。
キッズモデルとは?
キッズモデルとは、子ども向けの商品やサービスなどの広告に登場する子どものモデルを指すのが一般的です。
代表的なのが子ども服のモデルです。
例えば、
「新作のTシャツを着て笑顔で撮影する」
「ランドセルを背負って撮影する」
「家族役として住宅広告の写真に登場する」
といった仕事があります。
キッズモデルの主な仕事内容
キッズモデルには、
- 子ども服
- ファッション雑誌
- 通販カタログ
- ECサイト
- おもちゃ
- ランドセル
- 子ども向け用品
- 企業広告
- ポスター
- WEB広告
など幅広い仕事があります。
最近ではネット通販が一般的になったため、ECサイトの商品ページに掲載する写真や動画などで子どもモデルが起用されるケースもあります。
一番の違いは「演技」と「見せ方」
子役とキッズモデルの違いを理解するうえで最もわかりやすいのが、何を表現する仕事なのかという点です。
子役は基本的に「役」を表現します。
例えば、
「お母さんからプレゼントをもらって大喜びする子ども」
という役なら、本当にうれしいと感じているような表情や演技が求められます。
一方、キッズモデルの場合は、
「この洋服を魅力的に見せる」
「このランドセルを背負った小学生のイメージを伝える」
など、商品やブランドの世界観を表現することが重要になります。
つまり、
子役→役柄を魅力的に表現する
キッズモデル→商品やブランドを魅力的に見せる
という違いがあります。
CMに出る子は子役?キッズモデル?
判断が難しいのがテレビCMです。
CMには子役もキッズモデルも出演する可能性があります。
例えば、
「お父さん、おいしいね!」
とセリフを話して演技するようなCMなら、子役としての能力が求められるでしょう。
一方、
子ども服を着て笑顔で歩くシーンを撮影するだけなら、モデルとしての要素が強くなります。
さらに、写真撮影と動画撮影を同時に行う広告案件などもあります。
そのため、
「CMに出ている=子役」
「写真に出ている=キッズモデル」
と必ずしも明確に分けられるわけではありません。
仕事によって両方の能力が求められることもあります。
子役とキッズモデルは何歳から?
「何歳から子役」「何歳からキッズモデル」という全国共通の明確な年齢基準があるわけではありません。
赤ちゃんのころから広告などに出演するケースもあります。
いわゆる「赤ちゃんモデル」です。
年齢が上がるにつれて、
赤ちゃんモデル→キッズモデル
と呼ばれるようになるケースがありますが、呼び方や募集対象年齢は事務所・企業・オーディションによって異なります。
子役についても同様で、幼児から小学生、中学生など幅広い年代の子どもが活動しています。
募集案件には、
「4~6歳くらい」
「小学1~3年生」
「身長○cm~○cm」
など具体的な条件が設定されることがあります。
子役に向いている子の特徴
子役は容姿だけで決まる仕事ではありません。
特に演技の仕事では、コミュニケーション能力や集中力なども重要です。
例えば、
- 人前で表現することが好き
- お芝居が好き
- セリフを覚えるのが得意
- 感情表現が豊か
- 大人の指示を理解できる
- 長時間の撮影でも集中できる
- 知らない人とも比較的話せる
といった子は、子役の仕事との相性がよい可能性があります。
もちろん、最初から完璧に演技できる必要はありません。
事務所などのレッスンを受けながら演技力を身につけていく子もいます。
キッズモデルに向いている子の特徴
キッズモデルについても、「顔がかわいい」「スタイルがいい」だけで決まるわけではありません。
広告ではブランドや商品のイメージとの相性も重要だからです。
例えば、
- 写真を撮られることが好き
- 自然な笑顔ができる
- 表情が豊か
- ポーズを取るのが好き
- 人見知りが比較的少ない
- カメラの前でも緊張しにくい
- 指示されたポーズや動きに対応できる
といった子はキッズモデルに向いている可能性があります。
また、広告によって求められるタイプは異なります。
元気いっぱいの子が求められることもあれば、おとなしい雰囲気の子、スポーツが得意な子などが選ばれる場合もあります。
そのため、特定の容姿でなければキッズモデルになれないわけではありません。
子役とキッズモデルはどっちがなりやすい?
これは一概にはいえません。
子役でもキッズモデルでも、仕事を獲得するにはオーディションや選考が行われるケースが多いためです。
また、応募者数だけでなく、
- 年齢
- 身長
- 雰囲気
- 演技力
- 表情
- ブランドイメージ
- 撮影スケジュール
- 撮影場所
など、さまざまな条件によって選考結果が変わります。
実力があっても「今回の役柄のイメージとは違う」という理由で選ばれないこともあります。
逆に、演技経験が少なくても、作品や広告のイメージにぴったり合って採用される可能性もあります。
子役とキッズモデルは両方できる?
両方で活動することは可能です。
実際、芸能事務所やモデル事務所などでは、子ども向けにさまざまなジャンルの仕事を扱っています。
ある日はファッション広告のモデル撮影、別の日にはCMオーディションということも考えられます。
特にCMは演技とモデルの中間的な仕事も多いため、
演技+表情+カメラへの対応力
を身につけていると活動の幅が広がる可能性があります。
「子役かキッズモデルか、最初からどちらか一つに決めなければいけない」というわけではありません。
オーディション内容にも違いがある
子役とキッズモデルでは、オーディションで見られるポイントにも違いがあります。
子役の場合
子役オーディションでは、
- 自己紹介
- セリフ
- 演技
- 表情
- 質疑応答
- カメラテスト
などが行われる場合があります。
セリフをただ暗記するだけではなく、役の気持ちを理解して表現できるかなども重要になります。
キッズモデルの場合
キッズモデルでは、
- 書類審査
- 写真審査
- 自己紹介
- ポージング
- ウォーキング
- カメラテスト
などが行われる場合があります。
ただし、オーディション内容は案件によって大きく異なります。
子役・キッズモデルになるには?
一般的にはいくつかの方法があります。
芸能事務所やモデル事務所に所属する
子役やキッズモデルを扱っている事務所のオーディションを受ける方法です。
所属後はレッスンを受けながら、条件に合った仕事のオーディションに参加するケースがあります。
一般公募のオーディションに応募する
企業や制作会社、雑誌などが一般向けにモデル・出演者を募集する場合もあります。
事務所に所属していなくても応募できる案件があります。
読者モデルなどに応募する
子ども向け雑誌やWEBメディアなどでモデルを募集するケースもあります。
ただし募集条件や契約内容はそれぞれ異なるため、応募前に保護者がしっかり確認することが大切です。
オーディション応募で注意したいこと
子どもを芸能活動に参加させる場合、保護者が特に確認しておきたいのが費用と契約です。
例えば、
- 所属費
- 登録料
- レッスン費
- 宣材写真撮影費
- オーディション参加費
- 交通費
- 衣装代
などが発生する場合があります。
「オーディションに合格したから無料で芸能活動できる」とは限りません。
また、
「必ずテレビに出演できる」
「高額なレッスンを受ければ仕事が保証される」
などと言われた場合は、契約内容を慎重に確認したほうがよいでしょう。
費用や契約期間、解約条件、仕事の紹介方法などを確認し、納得したうえで契約することが大切です。
子役とキッズモデルに関するよくある質問
Q. キッズモデルから子役になれる?
可能です。
モデル活動をしながら演技レッスンを受け、CMやドラマなどへ活動の幅を広げるケースもあります。
Q. 子役でも雑誌モデルになれる?
可能です。
子役として活動している子が、雑誌や広告、ファッションブランドなどのモデルを務めることもあります。
Q. キッズモデルは顔がかわいくないとなれない?
必ずしもそうではありません。
広告では商品のターゲットやブランドイメージに合っているかも重要です。
「元気」「自然体」「スポーティー」「素朴」など、案件によって求められる雰囲気は異なります。
Q. 人見知りでも子役になれる?
人見知りだから絶対になれないわけではありません。
ただし撮影現場では、監督やスタッフなど初対面の大人から指示を受ける場面があります。
経験やレッスンによって少しずつ慣れていくこともあるでしょう。
Q. 子役とキッズモデルはどちらが稼げる?
仕事の内容や出演媒体、契約条件、知名度などによって報酬は大きく異なるため、単純には比較できません。
「子役だから高い」「キッズモデルだから安い」と決まっているわけではありません。
まとめ|子役は「演じる」、キッズモデルは「魅力を見せる」
子役とキッズモデルは、どちらも子どもが活躍する仕事ですが、中心となる役割に違いがあります。
簡単にまとめると、
子役=ドラマ・映画・CMなどで役を演じる仕事
キッズモデル=洋服・商品・ブランドなどの魅力を写真や映像で表現する仕事
です。
子役ではセリフや感情表現などの演技力が特に重要になります。
キッズモデルでは表情やポージングなど、カメラの前で商品やブランドの魅力を伝える表現力が重要です。
ただし、両者には明確に分けられない仕事もあります。
CMやWEB広告などでは演技とモデル両方の能力が求められることもあり、子役とキッズモデルを兼ねて活動することも可能です。
子どもに挑戦させたい場合は、「どちらが有名になりやすいか」だけでなく、本人が演技を楽しめるのか、写真を撮られることが好きなのかなど、子どもの性格や興味に合わせて選ぶことが大切でしょう。

