一次避難と二次避難の違いとは?どこに逃げる?避難所との違いもわかりやすく解説

当記事はプロモーションを含むことがあります。

地震や津波、台風、大雨などの災害が起きたとき、「一次避難」「二次避難」という言葉をニュースで聞くことがあります。

しかし、

「一次避難と二次避難は何が違うの?」

「二次避難はいつするの?」

「一次避難所、二次避難所という場所が決まっているの?」

と疑問に思う人も多いのではないでしょうか。

結論からいうと、一次避難はまず命を守るために危険から離れる避難、二次避難はその後の状況に応じて、より安全・適切な場所へ移る避難と考えると分かりやすいでしょう。

ただし、「一次避難」「二次避難」という言葉の使われ方は自治体や災害の種類によって異なることがあります。

この記事では、一次避難と二次避難の違いや、避難場所・避難所との違い、災害時にどこへ逃げればいいのかをわかりやすく解説します。


一次避難と二次避難の違いを簡単にいうと?

まずは違いを整理してみましょう。

一次避難 二次避難
主な目的 目の前の危険から逃れる より安全・適切な場所で生活する
タイミング 災害発生直後など 一次避難後
期間 比較的短期間 数日~長期間になることも
避難先の例 指定緊急避難場所、高台など 別の避難所、ホテル・旅館など
重視すること 命を守る 安全確保+生活環境

ものすごく簡単にすると、

一次避難=まず逃げる

二次避難=その後、安全に過ごせる場所へ移る

というイメージです。

ただし、これは一般的な整理であり、自治体によって用語の定義が異なる点には注意してください。


一次避難とは?

一次避難とは、災害が発生したときなどにまず危険から離れて安全を確保するための避難を指して使われます。

たとえば大きな地震が発生して、自宅周辺で火災が発生したとしましょう。

その場合、

自宅にとどまると危険

近くの安全な場所へ避難

まず命を守る

という行動が必要です。

津波の場合ならさらに緊急性が高くなります。

海岸近くで強い揺れを感じたり津波警報が発表されたりした場合には、避難所での生活を考えるよりも、まず津波から命を守れる高い場所へ逃げることが最優先です。

つまり一次避難では、

「これからどこで寝る?」

ではなく、

「今どうすれば命を守れる?」

が重要になります。


二次避難とは?

二次避難とは、一次的に安全を確保したあと、より安全で生活環境の整った場所などへ移ることを指して使われます。

大規模災害では避難所自体が、

断水している

停電している

暖房が使えない

トイレが不足している

大勢の避難者で混雑している

といった状況になる可能性があります。

また、高齢者や乳幼児、障害のある人などにとって、体育館などで長期間生活することが大きな負担になる場合もあります。

そこで状況に応じて、

ホテル

旅館

別地域の避難施設

親戚・知人宅

など、より生活環境の整った場所へ移ることがあります。

こうした避難を「二次避難」と呼ぶケースがあります。


能登半島地震で注目された「二次避難」

「二次避難」という言葉をニュースで頻繁に聞くようになったきっかけの一つが、2024年1月に発生した能登半島地震です。

被災地では道路や水道などに大きな被害が発生し、避難生活の長期化も問題になりました。

そこで石川県は、被災地の避難所などからホテル・旅館等へ移る1.5次避難・2次避難を実施しました。

このときの「2次避難」は、単に危険な場所から逃げるというより、被災地を離れ、より生活環境の整った宿泊施設などで避難生活を送るという意味合いで使われています。

災害直後の避難と、長期的な避難生活では目的が違うことが分かります。


「一次避難所」と「二次避難所」は全国共通の名称ではない

ここは非常に重要です。

「一次避難」「二次避難」という言葉を見ると、

一次避難所

二次避難所

という全国共通の避難システムがあるように思えます。

しかし、必ずしもそうではありません。

自治体によって、

一時避難場所

一時集合場所

指定緊急避難場所

指定避難所

福祉避難所

など、さまざまな名称が使われています。

さらに「一次避難所」「二次避難所」という独自の名称を使用している自治体もあります。

そのため、

「一次避難所という看板を探せばいい」

とは考えないほうがいいでしょう。

自分が住んでいる自治体の防災マップや公式サイトで確認しておくことが重要です。


「指定緊急避難場所」と「指定避難所」の違い

一次避難と二次避難を理解するとき、一緒に覚えておきたいのがこの2つです。

名前が似ていますが、役割が違います。

指定緊急避難場所

災害の危険から命を守るために緊急的に逃げる場所です。

たとえば、

洪水

津波

土砂災害

地震

など、対象となる災害に応じて指定されています。

ポイントは、災害の種類によって安全な場所が違うことです。

地震では安全な場所でも、洪水時には浸水する可能性があります。


指定避難所

災害によって自宅へ戻れなくなった人などが、一定期間避難生活を送るための施設です。

学校の体育館や公民館などが指定されていることがあります。

簡単にいうと、

指定緊急避難場所=命を守るため逃げる場所

指定避難所=避難生活を送る場所

という違いです。

「逃げる場所」と「生活する場所」は必ずしも同じではありません。


一次避難したら必ず二次避難するの?

いいえ。

一次避難した人全員が二次避難するわけではありません。

たとえば大雨の危険がなくなり、自宅の安全が確認できれば帰宅できる場合があります。

一方、

自宅が倒壊した

地域のインフラが復旧しない

避難所で長期間生活するのが難しい

などの場合には、別の避難先へ移ることがあります。

つまり、

一次避難

安全確認

自宅へ戻る

というケースもあれば、

一次避難

避難所

別地域のホテルなどへ二次避難

というケースもあります。

災害の規模や被災状況によって変わるのです。


二次避難先はホテルや旅館になることもある?

あります。

大規模災害では、ホテルや旅館などの宿泊施設が二次避難先として活用される場合があります。

体育館で何週間も生活するのと比べると、

ベッドで眠れる

個室を確保できる

入浴できる

冷暖房を利用できる

など、生活環境を改善できる可能性があります。

特に、

高齢者

妊産婦

乳幼児のいる家庭

持病のある人

などにとって、避難生活の環境は非常に重要です。

ただし、災害時に自分の判断でホテルへ行けば「公費による二次避難」になるわけではありません。

自治体などが二次避難の仕組みを設けている場合は、その案内や手続きに従う必要があります。


二次避難すると自宅から遠くなることも

二次避難にはメリットだけでなく課題もあります。

被災地域周辺に十分な宿泊施設がなければ、離れた地域へ移ることもあります。

すると、

自宅の片付けに行きにくい

仕事へ行きにくい

子供の学校が変わる

地域とのつながりが薄れる

といった問題が生じる可能性があります。

「環境のいいホテルなら絶対に二次避難したほうがいい」と単純に決められるものではありません。

家族構成や健康状態、仕事、学校、自宅の状況などを踏まえて判断することになります。


「1.5次避難」とは?

能登半島地震では「1.5次避難」という言葉も注目されました。

「一次と二次の間だから1.5?」

と思いますよね。

イメージとしてはその通りです。

被災地から直接ホテルなどの二次避難先へ移ることが難しい人などをいったん受け入れ、二次避難先へ移るまでの中継地点として設けられた避難先を「1.5次避難所」と呼びました。

イメージすると、

被災地の避難所など

1.5次避難所

ホテル・旅館などの二次避難先

という流れです。

ただし「1.5次避難所」も、全国すべての災害で必ず設置される施設ではありません。


福祉避難所は二次避難所なの?

福祉避難所とは、一般の避難所で生活することが難しい要配慮者などを受け入れるための避難所です。

対象となり得る人には、

高齢者

障害のある人

乳幼児

その他特に配慮が必要な人

などがいます。

自治体によっては、一般避難所から必要性を判断して福祉避難所へ移る流れになるため、結果的に「二次的な避難先」のような役割を持つことがあります。

しかし、

福祉避難所=全国共通で二次避難所と呼ばれる

という意味ではありません。

制度上の名称と、避難の段階を表す言葉を混同しないことが大切です。


大雨の一次避難ではどこに逃げる?

大雨の場合は、災害が起きてから避難するのでは遅いことがあります。

自治体から避難情報が発令された場合は、警戒レベルなどを確認して早めに行動しましょう。

避難先は指定避難所だけとは限りません。

安全が確保できるのであれば、

親戚・知人宅

ホテル

などへの避難も選択肢になります。

一方、すでに道路が冠水していたり、猛烈な雨が降っていたりする場合には、外へ出るほうが危険なことがあります。

その場合は自宅の上階など、その時点で少しでも安全な場所へ移る緊急安全確保が必要になる場合があります。


津波の場合は「避難所」より高さを優先

津波では特に注意が必要です。

「近所の小学校が避難所だから、とりあえずそこへ行こう」

と考えるのは危険な場合があります。

その小学校が津波浸水想定区域内なら、安全とは限らないからです。

津波の危険があるときは、

高台

津波避難ビル

津波に対応した指定緊急避難場所

など、地域で指定されている安全な場所へ速やかに避難します。

つまり、

どんな災害でも同じ避難所へ行けばいいわけではない

ということです。


地震の場合は必ず避難所へ行く必要がある?

大きな地震が発生すると、

「とりあえず避難所へ!」

と思う人もいるでしょう。

しかし、自宅が安全で火災や津波などの危険もなく、生活を継続できる場合には、必ずしも避難所へ行く必要はありません。

自宅で生活を続ける在宅避難という選択肢もあります。

大規模災害では避難所のスペースや物資にも限りがあります。

自宅が安全なら、

食料

携帯トイレ

モバイルバッテリー

などを備蓄しておくことで、在宅避難ができる可能性があります。


一次避難と二次避難で持ち物は違う?

考え方は少し違います。

一次避難では、命を守るため素早く逃げることが最優先。

非常持ち出し袋には、

飲料水

非常食

スマートフォン・モバイルバッテリー

懐中電灯

常備薬

現金

身分証明書などの重要情報

防寒具

など、最低限必要なものをまとめておくと便利です。

一方、避難生活が長期化して二次避難する場合には、

着替え

衛生用品

充電器

薬・お薬手帳

眼鏡

子供用品

など、生活を続けるためのものも重要になります。

ただし津波や火災などが迫っているときは、荷物を取りに戻ってはいけません。

命が最優先です。


「一時避難」と「一次避難」は同じ?

非常に紛らわしいのが、

一時避難

一次避難

です。

読み方はどちらも「いちじひなん」ですが意味合いが違います。

「一時」はしばらくの間・一時的という意味。

「一次」は第一段階という意味です。

したがって、

一時避難=一時的に避難すること

一次避難=段階的な避難の最初

という違いがあります。

ただし防災用語は自治体ごとに使い方が異なることもあるため、実際の災害時には言葉だけで判断せず、自治体が発表している避難情報を確認しましょう。


一次避難と二次避難についてよくある質問

Q. 一次避難とは何ですか?

一般的には、災害発生時などにまず危険から離れて安全を確保するための避難という意味で使われます。ただし自治体によって定義が異なる場合があります。

Q. 二次避難とは何ですか?

一次的な避難のあと、より安全で生活環境の整った施設などへ移ることを指して使われます。大規模災害ではホテルや旅館などが二次避難先になる場合もあります。

Q. 一次避難したら必ず二次避難しますか?

いいえ。自宅の安全が確認されれば帰宅できるケースもあります。避難生活の長期化が予想される場合などに二次避難が検討されます。

Q. 二次避難のホテル代は自分で払う?

自治体などが公的な二次避難先としてホテル・旅館を用意している場合と、自分でホテルを予約する場合では扱いが異なります。災害ごとの自治体の案内を確認してください。

Q. 指定緊急避難場所と指定避難所は同じ?

違います。指定緊急避難場所は災害の危険から命を守るため緊急的に避難する場所、指定避難所は自宅へ戻れない人などが一定期間生活する施設です。


まとめ|一次避難は「まず命を守る」、二次避難は「その後の生活を守る」

一次避難と二次避難の違いは、避難する目的とタイミングにあります。

簡単にまとめると、

一次避難
→ 災害の危険から逃れ、まず命を守る

二次避難
→ 一次避難後、必要に応じてより安全で生活環境の整った場所へ移る

という違いです。

そして重要なのは、「一次避難所」「二次避難所」という名称や運用が全国ですべて統一されているわけではないこと。

災害時には、

「一次避難だからここ」

と名称だけで判断するのではなく、

何の災害が起きているのか

今いる場所は安全なのか

自治体はどこへの避難を呼びかけているのか

を確認して行動することが大切です。

特に津波や土砂災害など、命に差し迫った危険がある場合には、二次避難やその後の生活を考えるよりも、まず危険区域から離れて命を守ることを最優先にしてください。

タイトルとURLをコピーしました