記録的短時間大雨情報と大雨特別警報の違いは?どっちが危険?発表基準や取るべき行動を解説

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「記録的短時間大雨情報と大雨特別警報って何が違うの?」

「どっちが出たら避難すればいい?」

「記録的短時間大雨情報のほうが名前が怖いけど、特別警報より危険なの?」

台風や集中豪雨の際、気象庁からさまざまな大雨に関する情報が発表されます。

その中でも違いがわかりにくいのが、

「記録的短時間大雨情報」

「大雨特別警報」

です。

結論からいうと、この2つは単純に「上・下」の関係ではありません。

簡単に整理すると、

記録的短時間大雨情報
→ 数年に一度程度しか発生しないような短時間の猛烈な雨を観測・解析したときに発表される情報

大雨特別警報
→ 台風や集中豪雨などによって、数十年に一度程度の大雨となることが予想されるなど、重大な災害が発生するおそれが著しく高まっている場合に発表される特別警報

という違いがあります。

つまり、

「短時間にどれほど猛烈な雨が降っているか」を知らせる情報

と、

「重大な災害が発生する危険性が極めて高い状況」を知らせる特別警報

という違いです。

この記事では、記録的短時間大雨情報と大雨特別警報の違い、発表基準、どちらが危険なのか、発表されたらどう行動すればいいのかをわかりやすく解説します。

記録的短時間大雨情報と大雨特別警報の違い

まずは両者の違いを簡単に比較してみましょう。

比較項目 記録的短時間大雨情報 大雨特別警報
種類 気象情報 特別警報
主に知らせるもの 短時間の猛烈な雨 極めて重大な災害の危険性
雨の時間 短時間 長時間・広範囲の大雨など
発表 気象庁 気象庁
危険性 災害につながる猛烈な雨 重大な災害が発生するおそれが著しく高い
発表時の行動 危険度を確認し直ちに安全確保を検討 すでに極めて危険。命を守る行動が必要

特に重要なのは、

「記録的短時間大雨情報=大雨特別警報の一つ下」ではない

という点です。

それぞれ発表する目的が異なります。

記録的短時間大雨情報とは?

記録的短時間大雨情報は、その地域にとって、

数年に一度程度しか発生しないような短時間の大雨

を観測したり、解析したりした場合に発表される情報です。

気象庁では、現在の降雨がその地域にとって非常にまれな猛烈な雨であることを知らせる目的で発表しています。

ニュースでは、

「○○県で記録的短時間大雨情報」

「○○市付近で1時間に約100ミリの猛烈な雨」

などと伝えられます。

聞いたことがある人も多いでしょう。

「1時間100ミリ」で必ず発表されるわけではない

記録的短時間大雨情報というと、

「1時間100ミリ以上で発表される」

と思われがちです。

しかし、全国一律で「100ミリ」と決められているわけではありません。

基準は地域によって異なります。

なぜなら、普段から雨の多い地域と比較的雨の少ない地域では、「記録的」といえる雨量が違うからです。

地域ごとに設定された1時間雨量の基準を満たし、さらに大雨警報発表中など一定の条件を満たした場合に発表されます。

記録的短時間大雨情報は何のために出る?

最大の目的は、

「今まさに非常に危険な雨が降っている」

ことを知らせることです。

短時間に猛烈な雨が降ると、

  • 道路冠水
  • 河川の急激な増水
  • 住宅への浸水
  • 地下空間への浸水
  • 土砂災害
  • アンダーパスの冠水

などが短時間で発生する可能性があります。

特に怖いのが、状況が急激に悪化することです。

「30分前までは普通の雨だった」

という場合でも、短時間に猛烈な雨が集中すれば、一気に道路や河川の状況が変化することがあります。

大雨特別警報とは?

一方の大雨特別警報は、大雨によって、

重大な災害が発生するおそれが著しく高まっている

場合に発表される特別警報です。

気象庁では、台風や集中豪雨などによって数十年に一度程度の降雨量となる大雨が予想される場合などに、大雨特別警報を発表します。

対象となる災害は主に、

土砂災害

浸水害

です。

大雨特別警報が発表される状況は、すでに災害が発生していてもおかしくない極めて危険な段階です。

「特別警報が出てから避難」は遅い可能性がある

ここは非常に重要です。

大雨特別警報について、

「特別警報が出たら避難を始めればいい」

と思っている人もいるかもしれません。

しかし、それでは遅い可能性があります。

大雨特別警報が発表される段階では、

すでに避難すること自体が危険になっている場合があります。

たとえば、

  • 道路が冠水している
  • 河川が氾濫している
  • 土砂災害が発生している
  • 夜間で周囲が見えない

といった状況です。

そのため避難は、自治体から発令される避難指示などを確認し、特別警報を待たずに早めに行うことが重要です。

どっちが危険?

「記録的短時間大雨情報と大雨特別警報、どちらが危険なの?」

という疑問が出てきます。

結論としては、単純比較するものではありません。

ただし大雨特別警報は、警報よりさらに重大な災害の危険性が著しく高まったときに発表される、極めて重大な情報です。

一方、記録的短時間大雨情報も、

「珍しい大雨ですね」

と知らせるだけの情報ではありません。

発表された地域では、すでに災害発生につながるような猛烈な雨となっている可能性があります。

つまり、

記録的短時間大雨情報
→ 短時間の猛烈な雨に注目

大雨特別警報
→ 災害発生の危険度が極めて高い状況に注目

と考えるとわかりやすいでしょう。

大雨注意報・警報・特別警報との関係

大雨に関する情報を理解するには、注意報・警報との違いも知っておくと便利です。

一般的には、

大雨注意報
→ 災害が発生するおそれがある

大雨警報
→ 重大な災害が発生するおそれがある

大雨特別警報
→ 重大な災害が発生するおそれが著しく高まっている

という違いがあります。

ただし、これは単純な「レベル1・2・3」のようなものではありません。

避難行動については、自治体の避難情報や気象庁の「キキクル(危険度分布)」なども併せて判断することが重要です。

記録的短時間大雨情報は「警報」ではない

名称が長くインパクトもあるため、

「記録的短時間大雨警報」

と覚えている人もいるかもしれません。

しかし正式名称は、

記録的短時間大雨情報

です。

「警報」ではありません。

ただし「情報」だから重要度が低いわけではありません。

発表された時点で、その地域では短時間に極めて激しい雨が降っている可能性があります。

名称だけで危険度を判断しないようにしましょう。

線状降水帯との違いは?

最近の大雨ニュースでは「線状降水帯」という言葉も頻繁に登場します。

線状降水帯とは、発達した積乱雲が次々と発生して列を作り、数時間にわたってほぼ同じ場所を通過・停滞することで形成される線状の強い降水域です。

つまり、

線状降水帯
→ 雨雲の状態・構造

記録的短時間大雨情報
→ 短時間に記録的な雨が降ったことを知らせる情報

大雨特別警報
→ 重大な災害の危険性が著しく高まった場合に発表される特別警報

という違いがあります。

線状降水帯によって猛烈な雨が続いた結果、記録的短時間大雨情報や大雨特別警報などが発表される可能性もあります。

「顕著な大雨に関する気象情報」とは?

線状降水帯に関連して、

「顕著な大雨に関する気象情報」

という情報もあります。

これは線状降水帯によって非常に激しい雨が同じ場所で降り続き、大雨による災害発生の危険度が急激に高まっていることを知らせる情報です。

大雨時には、

「記録的短時間大雨情報」

「顕著な大雨に関する気象情報」

「土砂災害警戒情報」

「大雨特別警報」

など、さまざまな情報が同時に発表される場合があります。

名称をすべて暗記するより、

「自分がいる場所の危険度はどうなっているのか」

を確認することが重要です。

「キキクル」を確認しよう

大雨時に役立つのが、気象庁の**キキクル(危険度分布)**です。

キキクルでは、

  • 土砂災害
  • 浸水害
  • 洪水災害

の危険度を地図上で確認できます。

「自分の市に警報が出ている」

という情報だけでは、自宅周辺がどの程度危険なのかわからない場合があります。

キキクルなら、より細かい地域の危険度を色分けして確認できます。

特に大雨時は、ニュースだけではなくキキクルや自治体の防災情報も確認しましょう。

記録的短時間大雨情報が出たらどうする?

記録的短時間大雨情報が発表された場合、

すでに猛烈な雨によって災害の危険性が高まっている可能性があります。

まず、

  • キキクルを確認する
  • 自治体の避難情報を確認する
  • 河川に近づかない
  • 崖や斜面から離れる
  • 冠水した道路へ入らない
  • 地下や低い場所から離れる

などの行動を取りましょう。

すでに外へ出ることが危険な場合は、無理に遠くの避難所へ移動せず、建物の上階や崖から離れた部屋など、より安全な場所で身を守ることも選択肢になります。

大雨特別警報が出たらどうする?

大雨特別警報が発表された場合は、

命の危険が迫っている可能性が非常に高い状況

と考えてください。

すでに安全な避難場所にいる場合は、その場所で安全を確保します。

まだ危険な場所にいる場合でも、外へ出ることでかえって危険になるケースがあります。

たとえば夜間に道路が冠水している状況で避難所まで歩くのは非常に危険です。

その場合は、

建物の上階へ移動する

崖や斜面とは反対側の部屋へ移動する

など、その時点で可能な最善の安全確保を行うことが重要です。

「雨が止んだ=安全」ではない

大雨で特に注意したいのが、

「雨が弱くなったからもう大丈夫」

と判断してしまうことです。

大雨が止んだ後でも、

  • 河川の水位上昇
  • 土砂災害
  • 地盤の緩み
  • 上流からの増水

などが続く可能性があります。

特に土砂災害は、雨のピークを過ぎた後に発生する場合もあります。

警報や避難情報が解除されるまでは油断しないようにしましょう。

夜間の大雨は特に早めの避難を

大雨が夜まで続くことが予想される場合は、明るいうちの避難を検討することも重要です。

夜になると、

  • 冠水が見えない
  • 道路と水路の境目がわからない
  • 土砂崩れを発見しにくい
  • 避難経路の状況を判断しにくい

など危険が増します。

「大雨特別警報が出るまで待つ」のではなく、自治体からの高齢者等避難や避難指示、気象情報などを確認して早めに行動しましょう。

よくある質問

Q.記録的短時間大雨情報とは?

その地域にとって数年に一度程度しか発生しないような短時間の大雨を観測・解析した場合に発表される気象情報です。

短時間に災害につながる猛烈な雨が降っている可能性があることを知らせます。

Q.大雨特別警報とは?

大雨によって重大な災害が発生するおそれが著しく高まっている場合に発表される特別警報です。

発表された時点では、すでに極めて危険な状況になっている可能性があります。

Q.記録的短時間大雨情報と大雨特別警報はどっちが上?

単純な上下関係ではありません。

記録的短時間大雨情報は「短時間の記録的な雨」、大雨特別警報は「重大な災害が発生するおそれが著しく高い状況」を知らせるもので、目的や発表基準が異なります。

Q.記録的短時間大雨情報は1時間100ミリ?

全国一律で100ミリではありません。

基準となる1時間雨量は地域によって異なります。

Q.大雨特別警報が出てから避難すればいい?

大雨特別警報を待ってから避難するのでは遅い場合があります。

自治体の避難情報やキキクルなどを確認し、危険が迫る前に避難することが重要です。

Q.線状降水帯とは何が違う?

線状降水帯は、発達した積乱雲が列を作ることで形成される線状の強い降水域です。

記録的短時間大雨情報や大雨特別警報は、気象庁から発表される「情報・警報」です。

まとめ|どちらも発表を待って避難する情報ではない

記録的短時間大雨情報と大雨特別警報は、どちらも大雨に関連する重要な情報ですが、意味は異なります。

簡単にまとめると、

記録的短時間大雨情報
→ 数年に一度程度の短時間の猛烈な雨
→ 地域ごとに雨量基準が異なる
→ 「今まさに猛烈な雨が降っている」ことを知らせる

大雨特別警報
→ 重大な災害が発生するおそれが著しく高い
→ 数十年に一度程度の大雨などで発表
→ 発表時にはすでに極めて危険な状況の可能性がある

という違いがあります。

特に覚えておきたいのは、

「記録的短時間大雨情報と大雨特別警報は単純な上下関係ではない」

ということです。

そして、どちらについても、

「発表されたら避難を始めればいい」

と考えるのは危険です。

大雨特別警報が発表される頃には、道路冠水や河川氾濫、土砂災害などによって避難所へ移動すること自体が危険になっている場合があります。

大雨が予想されているときは、自治体の避難情報、気象庁の警報・注意報、キキクルなどを早めに確認し、

「まだ大丈夫」と思える段階で安全な場所へ移動すること

が命を守るうえで非常に重要です。

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