私たちの日常生活において、あまり意識していない重要な権利があります。
それは、個人の姿や情報を守る権利です。
著名人やスポーツ選手に関するニュースでよく聞く「肖像権」と「プライバシー権」ですが、これらは一般の人々にも適用されることをご存知でしょうか？
日常生活の中で、他人の肖像権やプライバシー権を無意識に侵害してしまうことがあるかもしれません。
そこで、この「肖像権」と「プライバシー権」の内容と違いについて詳しく解説します。
肖像権とは何か？
肖像権は、個人の容姿や顔が撮影され、その画像が無断で公開されない権利です。
芸能人やスポーツ選手に限らず、一般の人々にも認められています。
例として、自分の顔がはっきりと写った写真が許可なくSNSに投稿されたり、私生活の様子が無断で撮影されて公表された場合は、肖像権の侵害となります。
プライバシー権とは何か？
プライバシー権は、個人の情報や私生活についての事柄が無断で公開されないための権利です。
具体的には、住所や電話番号が許可なく公開されたり、職場や年齢などの個人情報が公表された場合に侵害となります。
肖像権とプライバシー権の違い
肖像権はプライバシー権の一部であり、プライバシー権に含まれる範囲の中で特に容姿や顔に関する権利です。
具体的には、肖像権は容姿や顔を撮影され、それが公開された場合に適用され、プライバシー権は個人の日常生活に関わる情報が無断で公開された場合に適用されます。
損害賠償について
肖像権やプライバシー権の侵害は刑法で罰せられることはありませんが、民事訴訟で損害賠償を請求することができます。
賠償額は一般的に10万～50万円程度とされています。
肖像権とプライバシー権の違いのまとめ
「肖像権」と「プライバシー権」を理解することは重要です。
肖像権は自分の顔や容姿が無断で撮影・公開されないための権利であり、プライバシー権は個人の情報や私生活にかかわる事柄が無断で公開されないための権利です。
これらの権利を侵害すると民事上の責任を問われる可能性があるため、写真の撮影やSNSの利用においては注意が必要です。
