「朝令暮改」と「朝三暮四」の違いは?正しい使い分け方も解説

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社会

「コロコロ指示が変わって、ついていけない…」 「あの人は言うことが二転三転して、信用できない…」

そんな風に、振り回されてしまうことってありますよね。

このような状況を表す言葉として、「朝令暮改」や「朝三暮四」を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか?

どちらも、”朝言ったことが夕方には変わる” という意味のように思えて、違いが分かりにくいですよね。

そこで今回は、「朝令暮改」と「朝三暮四」の違いをわかりやすく解説します。

「朝令暮改」とは?

まず、「朝令暮改」について解説します。

この言葉は、朝に出された命令が夕方には変わるという意味です。

具体的には、政策や方針が頻繁に変更されることを指します。
こうした状況は、組織や政治の場面で時折見受けられ、意思決定が一貫性を欠いていることを非難する際に用いられます。

「朝三暮四」とは?

一方、「朝三暮四」は、中国の古代の寓話に由来する表現です。

これは、表向きは異なるよう見えても、実際には同じ結果を招くことを意味します。

語源となった話では、ある狡猾な人物がサルに「朝に3個、夕に4個のドングリを与える」と言い、サルが不満を持つと「朝に4個、夕に3個」と変えることで納得させた例が挙げられます。

「朝令暮改」と「朝三暮四」の違い

以上の解説から2つの言葉の違いを表にまとめてみました。

朝令暮改 朝三暮四
変化の中身 方針や指示、制度など、具体的なものが変わる 表面的な部分だけが変わる
結果 混乱を招く、非効率になる 結果は同じ。騙される、愚かである
イメージ 上司や組織など、上位者が行う行動 人の性質や行動パターンを表す

朝令暮改は、「頻繁に変わる方針」や「信頼性の欠如」を指摘する言葉です。
主に、政策やルールの不安定さを批判する際に使われます。

朝三暮四は、「表面的には違いがあるように見せかけるが、実際の本質は同じ」という現象や行為を示す言葉です。
物事の本質を見失わないようにする場合に利用されます。

「朝令暮改」と「朝三暮四」の違いのまとめ

これらの言葉は、似たような状況で使われることがあるかもしれませんが、意味やニュアンスは異なります。

混同しないように気を付けてくださいね。

それぞれの言葉を正しく理解し、正確に使えるようになれば、コミュニケーションもスムーズになるでしょう。

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