尊敬する人物や憧れる人っていますか?
そのような質問をされることがあるでしょう。
「尊敬」と「憧れ」の違いが分かりにくいと感じる人もいるかもしれませんが、それぞれ異なる意味を持っています。
ここでは、「尊敬」と「憧れ」の違いを分かりやすく説明したいと思います。
尊敬とは?
尊敬とは、その人の人格や成果、経験などを認めて心から敬い重んじること。
その人が素晴らしいと感じることです。
「尊」という漢字は尊いことや人を敬うことを意味しています。
憧れとは?
一方、憧れとは、理想や願望として心が引かれることです。
例えば「大きな家に住みたい」や「あの人のようなスタイルになりたい」など、自分にとって理想的な事柄への思いです。
それぞれの言葉の違いとして、尊敬は人の優れた面を認めて敬意を表すことであり、憧れは理想や夢に対する気持ちです。
「尊敬」の類義語にも違いがあります。
敬意と尊敬の違い
「敬意」は尊敬する気持ちを形にしたり、態度や言葉で表すことを指します。
「敬意を払う」などの表現があります。
畏敬と尊敬の違い
「畏敬」は、崇高な存在や偉大な人物に対しておそれ敬うこと。
圧倒的な人物や自分より上の存在、人間を超えた芸術や自然などに対して使います。
つまり、「敬意」は人に対する尊敬の気持ちであり、「畏敬」はより上位の存在や人間を超えたものに対する尊敬と恐れの感情です。
敬語の正しい使い分け
敬語には謙譲語、尊敬語、丁寧語の3種類があります。
謙譲語は自分や自分の身内の動作をへりくだって表現する言葉。
尊敬語は相手の動作や持ち物に対して敬意を表す言葉。
丁寧語は物事を丁寧に表現することで相手に敬意を示す言葉です。
例えば、「見る」という動詞では、 謙譲語は「拝見する」 尊敬語は「ご覧になる」 丁寧語は「見ます」
「来る」や「行く」では、 謙譲語は「伺う」「参る」 尊敬語は「いらっしゃる」 丁寧語は「来ます」「行きます」
「言う」では、 謙譲語は「申し上げる」 尊敬語は「おっしゃる」 丁寧語は「言います」
「知る」では、 謙譲語は「存じ上げる」 尊敬語は「お知りになる」 丁寧語は「知っています」
「送る」では、 謙譲語は「お送りする」 尊敬語は「お送りくださる」 丁寧語は「送ります」
これらを使い分けることが求められます。
「尊敬」と「憧れ」の違いのまとめ
尊敬と憧れの違い、尊敬と敬意と畏敬の違い、謙譲語、尊敬語、丁寧語の違いについて解説しました。
仕事によっては謙譲語や尊敬語を使う機会が少ないこともあるでしょう。
しかし、いざというときに正しく使えるように、しっかりと覚えておくことが大切です。