保証人と連帯保証人の違いをご存知でしょうか？
これらは似たような役割を果たしますが、法律的な責任や義務には大きな違いがあります。
この記事では、保証人と連帯保証人の違いを詳しく解説します。
「保証人」とは？
保証人は、借り主が返済できなくなった場合にのみ、その義務を代わりに果たす立場にある人のことを指します。
つまり、まずは借り主に対して債権者が請求を行い、それが実行不可能な場合に初めて保証人に請求が行われます。
保証人の特徴
・催告の抗弁権：保証人は、借り主が返済不能であることを確認するまでは、支払いを拒むことができます。
・検索の抗弁権：借り主に財産がある場合、保証人はそれを探し出すよう要求する権利があります。
「連帯保証人」とは？
連帯保証人は、借り主と同等の責任を負う人です。
債権者は、借り主と連帯保証人のどちらに対しても、同時に請求することができます。
そのため、借り主が支払い不能となる前にでも、連帯保証人に対して直接請求ができます。
連帯保証人の特徴
・催告の抗弁権がない：連帯保証人は、債権者からの請求を拒むことができません。
・検索の抗弁権がない：借り主に財産がある場合でも、債権者は連帯保証人に直接請求できます。
「保証人」と「連帯保証人」の違い
保証人と連帯保証人の大きな違いは、債権者からの請求に対する防御手段の有無です。
保証人は借り主が払えない場合のみ義務を負い、一定の権利を有していますが、連帯保証人は即座に責任を果たす義務を負います。
「保証人」と「連帯保証人」の違いまとめ
保証人と連帯保証人は、似て非なる役割を果たします。
契約を結ぶ際は、どちらの立場になるのかを理解し、慎重に検討することが重要です。
特に連帯保証人になる場合は、重大なリスクを伴うため、可能であれば専門家の意見を求めることをお勧めいたします。
