「麹(こうじ)」と「糀(こうじ)」
どちらも発酵食品で見かける漢字ですが、一体何が違うのか迷ったことはありませんか?
実はこの二つ、指すものは全く同じなんです。
「え?じゃあ、なんで漢字が違うの?」
そう思った方もいるのではないでしょうか?
この記事では、その疑問について詳しく解説していきます。
「麹」と「糀」はなぜ漢字が違う?
「麹」と「糀」の漢字が違うのは、ズバリ常用漢字であるかどうか。
・麹(こうじ): 常用漢字に含まれており、一般的に新聞や雑誌など、幅広い場面で使われます。
・糀(こうじ): 常用漢字ではありませんが、発酵食品や酒造りの現場などで使われることが多いです。
つまり、「糀」は「麹」の旧字体にあたるんですね。
麹(こうじ)という言葉自体は、中国から伝わってきたもので、日本でも古くから使用されています。
ちなみに、糀(こうじ)は日本独自で生まれた漢字で、「米」に「花」と書くことから、米から生まれる発酵文化の花という意味を込めているとも言われています。
「麹」と「糀」の使い分け方
結論から言うと、どちらを使っても問題ありません。
ただし、使う相手や場面によって、より適切な使い分けをすることができます。
・公式な書類や一般的な文章: 常用漢字である「麹」を使うのがおすすめです。
・発酵食品や酒造りに関する文章: お店の看板など: 伝統的な印象を与えたい場合は「糀」を使うのも良いでしょう。
「麹」と「糀」の違いのまとめ
「麹」と「糀」はどちらも同じものを指し、常用漢字かどうかという違いだけです。
使い分けに迷った時は、この記事を参考にしてみてくださいね。