「平行」「並行」「平衡」の違いは?意味や正しい使い分けも解説

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「平行」「並行」「平衡」

どれも似たような漢字で、何となく意味も似ているような・・・

でも、きちんと説明しようとすると「あれ?どう違うんだっけ?」となってしまいませんか?

この記事では、そんな「平行」「並行」「平衡」の違いに悩むあなたのために、3つの言葉の使い分けをスッキリと解説していきます。

平行とは?

「平行」とは、主に幾何学や図形について語るときに用いられる言葉です。

二つの直線や面が常に等しい距離を保ちながら延びていく状態を指します。
例えば、鉄道のレールやノートブックの線などが平行の例です。

数学的には、「二つの直線が交わることがない」と説明されることもあります。

並行とは?

「並行」は、物事が同時進行することを意味します。

異なる作業やプロセスが同時に行われる状況です。

例えば、プロジェクトAとプロジェクトBが同時に進行する場合、「プロジェクトAとBは並行して進行している」と言います。

ビジネスシーンや日常生活でよく使われる言葉です。

平衡とは?

「平衡」はバランスや釣り合いを指します。

物理的なバランスだけでなく、心の安定や社会的な均衡も含まれます。
例えば、天秤が均等に釣り合っている状態や、心の平穏な状態などが「平衡」となります。

安定した状態を表現する際によく用いられる言葉です。

「平行」と「並行」の違いは?

まずは、多くの人が混同しやすい「平行」と「並行」の違いから見ていきましょう。

平行:2つの直線がどこまで行っても交わらない状態のことです。
並行:2つの物事が同時に進行していく状態のことです。

つまり、「平行」は空間的な関係を表す言葉、「並行」は時間的な関係を表す言葉と捉えると分かりやすいでしょう。

「平行」と「並行」の例文

・2本の線路は「平行」している。
・新製品開発と並行して、広告宣伝活動も「並行」して進めている。

このように、「線」や「面」など形のあるものが対象の場合は「平行」を使い、物事の進行や計画など形のないものが対象の場合は「並行」を使うと覚えておきましょう。

では、「平衡」は?

「平衡」は、「つり合った状態」を意味する言葉です。

「平衡」の例文

・左右の重さがつり合って「平衡」を保っている。
・需要と供給のバランスが取れて「平衡」状態になっている

「平行」「並行」と比べると、異なる場面で使われる言葉だと分かりますね。

「平行」「並行」「平衡」の違いのまとめ

「平行」「並行」「平衡」を簡単に説明すると以下のようになります。

単語 意味
平行 2つの直線がどこまで行っても交わらない状態 線路は平行に敷かれている
並行 2つの物事が同時に進行していく状態 開発と並行して、広報活動も行う
平衡 つり合った状態 需要と供給のバランスが保たれ、市場は平衡状態にある

言葉の違いを理解することで、より正確なコミュニケーションが可能になります。
それぞれの言葉の意味をしっかり覚えて、日々の会話に活かしてくださいね。

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