暑い日に体調が悪くなると、「これは熱中症?それとも脱水症状?」と迷う方は多いでしょう。
実は、熱中症と脱水症状は似ていますが、同じものではありません。
この記事では、熱中症と脱水症状の違いや見分け方、それぞれの対処法をわかりやすく解説します。
Contents
熱中症と脱水症状の違い
結論から言うと、
- 脱水症状:体内の水分や塩分が不足した状態
- 熱中症:暑さによって体温調節がうまくできなくなり、体にさまざまな異常が起こる状態
つまり、脱水症状は熱中症の原因の一つです。
脱水症状になると汗をかきにくくなり、体温を下げられなくなるため、熱中症を引き起こしやすくなります。
熱中症と脱水症状の症状の違い
| 症状 | 脱水症状 | 熱中症 |
|---|---|---|
| のどの渇き | ◎ | ○ |
| 尿の量が減る | ◎ | ○ |
| 尿の色が濃い | ◎ | △ |
| めまい | ○ | ◎ |
| 立ちくらみ | ○ | ◎ |
| 筋肉のけいれん | ○ | ◎ |
| 頭痛 | △ | ◎ |
| 吐き気 | △ | ◎ |
| 意識がぼんやりする | △ | ◎ |
| 高い体温 | × | ◎ |
| 意識障害 | × | ◎(重症) |
脱水症状だけの場合は、水分不足が主な原因です。
一方、熱中症になると体温が異常に上がるため、頭痛や吐き気、意識障害などの症状が現れることがあります。
見分けるポイント
脱水症状の特徴
次のような症状があれば、脱水症状の可能性があります。
- のどが強く渇く
- 尿の回数が減る
- 尿の色が濃い黄色になる
- 唇や口の中が乾く
- 少しふらつく
体温がそれほど高くなければ、脱水症状だけのケースもあります。
熱中症の特徴
熱中症では、脱水症状に加えて次のような症状が現れます。
- 体が異常に熱い
- 汗が止まる、または大量に出る
- 激しい頭痛
- 吐き気や嘔吐
- 呼びかけへの反応が鈍い
- まっすぐ歩けない
このような症状がある場合は、熱中症を疑いましょう。
熱中症になったらどうする?
熱中症が疑われる場合は、すぐに次のような対応を行います。
- 涼しい場所へ移動する
- 衣服をゆるめる
- 首・脇・足の付け根を冷やす
- 水分と塩分を補給する
自分で水分が飲めない場合や、意識がはっきりしない場合は、すぐに救急要請を検討してください。
脱水症状になったらどうする?
軽い脱水症状なら、早めの水分補給が大切です。
おすすめなのは、
- 経口補水液
- スポーツドリンク(飲み過ぎには注意)
- 水と塩分を一緒に補給する
一気に大量に飲むよりも、少しずつこまめに飲むほうが体に吸収されやすくなります。
予防方法
熱中症も脱水症状も、日頃の予防が重要です。
- のどが渇く前に水分補給する
- 汗を多くかく日は塩分も補給する
- エアコンを適切に使う
- 通気性の良い服装を選ぶ
- 炎天下で長時間過ごさない
- 十分な睡眠と食事を心がける
高齢者や子どもは暑さを感じにくいことがあるため、周囲の人が声をかけることも大切です。
よくある質問
Q. 脱水症状になると必ず熱中症になりますか?
いいえ。脱水症状になっても、必ず熱中症になるわけではありません。
ただし、脱水状態が続くと体温調節が難しくなり、熱中症になるリスクは高まります。
Q. 水だけ飲めば予防できますか?
大量の汗をかいた場合は、水だけでなく塩分も失われています。
汗を多くかいたときは、経口補水液や塩分を含む飲み物を適度に利用しましょう。
Q. 熱中症は室内でもなりますか?
はい。
エアコンを使用していない部屋や湿度の高い室内でも熱中症になることがあります。特に高齢者や乳幼児は注意が必要です。
まとめ
熱中症と脱水症状は混同されがちですが、大きな違いがあります。
- 脱水症状は「体内の水分・塩分不足」
- 熱中症は「暑さで体温調節ができなくなった状態」
- 脱水症状は熱中症の原因の一つ
- 高熱や意識障害がある場合は熱中症の可能性が高い
- 早めの水分・塩分補給と暑さ対策が予防につながる
暑い季節は「まだ大丈夫」と思わず、少しでも異変を感じたら早めに休憩と水分補給を行いましょう。症状が改善しない場合や、意識がもうろうとしている場合は、速やかに医療機関を受診または救急要請を検討してください。


