校長、学長、総長、理事長の違いは?一番偉い役職は?

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社会

学校の役職には似たようなものが多く、違いが分かりにくい場合があります。

例えば、校長、学長、総長、理事長などがあります。それぞれ一体どんな違いがあり、どの役職が一番権威があるのか気になるところです。

今回は、これらの役職について明確に解説していきたいと思います。

校長と学長の違い

まず、校長は小学校、中学校、高等学校でのトップの役職を指します。
一方で、大学でのトップは学長と呼ばれます。

ちなみに、幼稚園や保育園のトップは園長と呼ばれます。

校長も学長も、それぞれの学校の最高責任者という点では同じです。
従って、どちらがより偉いかを比較することはできません。

学長と総長の違い

大学においては、「学長」と類似する役職として「総長」があります。
この二つの役職にはどんな違いがあるのでしょうか?

そもそも、学長はかつて学部のトップである学部長を指していました。
分野ごとに分かれた単科大学が主流だった時代には、この用語が使われていました。

一方、総長は総合大学での役職名であり、学部が多数存在する大学、例えば日本大学や早稲田大学では総長と呼びます。

なお、慶應義塾大学では総長ではなく塾長と呼びますが、役割は同じです。

校長・学長と理事長の違い

では、校長や学長と理事長との違いは何でしょうか?

現代の私立大学は、教育基本法や学校教育法、私立学校法といった法律に基づいて運営されています。

これにより、私立大学は「学校法人としての設置者」と「学校法人が設置する大学」という二重の構造を持つことになります。

そのため、学校法人のトップを「理事長」、その学校法人が設置する大学のトップを「学長」と呼びます。
このように、同じ教育機関内に理事長と共に校長や学長が存在することがあります。

校長・学長と理事長の序列

校長や学長と理事長は役割が異なるため、どちらがより権威があるか一概には言えません。

しかし、学校法人が大学や高校を管理しているため、理事長が最も上位に位置づけられると言えるでしょう。

早稲田大学と慶應義塾大学のトップ

早稲田大学の総長や慶應義塾大学の塾長は、理事長の役割を兼任しています。

これにより、総長や塾長が学校運営を一元的に管理し、外部からの干渉を避けることで、柔軟な経営が可能となります。

このような体制は、改革を進める際に理事長が反対することを防ぐ利点があります。

校長、学長、総長、理事長の違いのまとめ

いかがでしたか?もう一度ポイントをおさらいすると、

  • 校長は小中高のトップ、学長は大学のトップ
  • 理事長は学校経営全体のトップ
  • 学長は教育組織のトップ

となります。それぞれの役職の違いを理解し、正しく使い分けてください。

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